基本情報対策 開発技術 (3)

今回の基本情報対策は、引き続き開発技術です。テスト手法に関する問題などを選んでいます。ホワイトボックス・ブラックボックスといった、単体テスト手法の基本はよく理解しておきましょう。

問題 1

ブラックボックステストに関する記述として,適切なものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年秋季 午前問48)

(A) テストデータの作成基準として,命令や分岐の網羅率を使用する。

(B) 被テストプログラムに冗長なコードがあっても検出できない。

(C) プログラムの内部構造に着目し,必要な部分が実行されたかどうかを検証する。

(D) 分岐命令やモジュールの数が増えると,テストデータが急増する。

正解は B


ブラックボックステストとは、システムの内部構造は意識せずに、外部から見た機能を検証することです。

(A) テストデータの作成基準として,命令や分岐の網羅率を使用する。

これは誤りです。命令や分岐に着目するのは、ホワイトボックステストです。

(B) 被テストプログラムに冗長なコードがあっても検出できない。

これは正しいです。ブラックボックステストでは内部構造を意識しないゆえです。

(C) プログラムの内部構造に着目し,必要な部分が実行されたかどうかを検証する。

これは誤りです。内部構造を意識するのは、ホワイトボックステストです。

(D) 分岐命令やモジュールの数が増えると,テストデータが急増する。

これは誤りです。分岐やモジュールに着目するのは、ホワイトボックステストです。

問題 2

ソフトウェアのテストの種類のうち,ソフトウェア保守のために行った変更によって,影響を受けないはずの箇所に影響を及ぼしていないかどうかを確認する目的で行うものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年秋季 午前問49)

(A) 運用テスト

(B) 結合テスト

(C) システムテスト

(D) リグレッションテスト

正解は D


リグレッションテストとは、プログラムを修正した場合に、想定外の影響が出ていないかを確認することです。

(A) 運用テスト

これは誤りです。運用テストは、システムが業務に活用できるかどうかを確認するテストです。

(B) 結合テスト

これは誤りです。結合テストは、単体テスト済みのモジュールを組み合わせて確認するテストです。

(C) システムテスト

これは誤りです。システムテストは、システムが要求仕様どおりに動作し、性能も十分であるかを確認するテストです。

(D) リグレッションテスト

これは正しいです。

問題 3

プログラムからUMLのクラス図を生成することを何と呼ぶか。 (基本情報技術者試験 平成26年秋季 午前問50)

(A) バックトラッキング

(B) フォワードエンジニアリング

(C) リエンジニアリング

(D) リバースエンジニアリング

正解は D


リバースエンジニアリングは、ソフトウェアのプログラムやオブジェクトコードを解析して、仕様を分析することです。

(A) バックトラッキング

これは誤りです。バックトラッキングは、問題の解を求める際、可能性ある手順を試行する過程で、1段階戻して別の手順を試行することです。

(B) フォワードエンジニアリング

これは誤りです。フォワードエンジニアリングは、リバースエンジニアリングで得た仕様から、新しいシステムを構築することです。

(C) リエンジニアリング

これは誤りです。リエンジニアリングは、業務の流れやシステムを再構築し、業務を効率化させる方法です。

(D) リバースエンジニアリング

これは正しいです。