基本情報対策 サービスマネジメント (4)

今回の基本情報対策は、サービスマネジメントです。4回目になります。運用テスト、ITIL、インシデントなどに関する問題を選びました。運用テストは単体・結合テストとは性質が違うので、誰がどのような目的で実施するのかを理解しておきましょう。

問題 1

システムが正常に稼働するかどうかを確認するために,システムの利用部門の利用者と情報システム部門の運用者が合同で,本稼働前に運用テストを実施することになった。利用者が優先して確認すべき事項はどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問55)

(A) オンライン処理,バッチ処理などが,運用手順どおりに稼働すること

(B) 決められた業務手順どおりに,システムが稼働すること。

(C) 全てのアプリケーションプログラムが仕様書どおりに機能すること。

(D) 目標とする性能要件を満たしていること。

正解は B


運用テストは、システムが業務に活用できるかどうかを確認するテストで、利用者が主体で行われます。

(A) オンライン処理,バッチ処理などが,運用手順どおりに稼働すること

これは誤りです。運用手順に沿った個別の処理の確認は、情報システム部門で行います。

(B) 決められた業務手順どおりに,システムが稼働すること。

これは正しいです。運用テストは、利用者が主体で行います。

(C) 全てのアプリケーションプログラムが仕様書どおりに機能すること。

これは誤りです。仕様書に沿った確認は、情報システム部門で行います。

(D) 目標とする性能要件を満たしていること。

これは誤りです。システムテストの説明で、情報システム部門で行います。

問題 2

ITILでは,可用性管理における重要業績評価指標(KPI)の例として,保守性を表す指標値の短縮を挙げている。この指標に該当するものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問56)

(A) 一定期間内での中断の数

(B) 平均故障間隔

(C) 平均サービス回復時間

(D) 平均サービス・インシデント間隔

正解は C


可用性管理における保守性は、障害が発生したときに、どれだけ早く回復するかが指標値となります。

(A) 一定期間内での中断の数

これは誤りです。一定期間内での中断の数は、信頼性の指標です。

(B) 平均故障間隔

これは誤りです。平均故障間隔(MTBF)は、信頼性の指標です。

(C) 平均サービス回復時間

これは正しいです。平均サービス回復時間(MTRS)は、保守性の指標です。

(D) 平均サービス・インシデント間隔

これは誤りです。平均サービス・インシデント間隔(MTBSI)は、信頼性の指標です。

問題 3

ITサービスマネジメントのインシデント及びサービス要求管理プロセスにおいて,インシデントに対して最初に実施する活動はどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問57)

(A) 記録

(B) 段階的取扱い

(C) 分類

(D) 優先度の割当て

正解は A


サービス要求管理の手順では、インシデント、例えば障害が発生した際に、まず顧客からの問い合わせを記録します。

(A) 記録

これは正しいです。

(B) 段階的取扱い

これは誤りです。手順では5番目にあたります。

(C) 分類

これは誤りです。手順では3番目にあたります。

(D) 優先度の割当て

これは誤りです。手順では2番目にあたります。

問題 4

システムの費用を表すTCO(総所有費用)の意味として,適切なものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問58)

(A) 業務システムの開発に関わる費用の総額

(B) システム導入から運用及び維持・管理までを含めた費用の総額

(C) システム導入時の費用の総額

(D) 通信・ネットワークに関わるシステムの運用費用の総額

正解は B


TCOとは、システムの導入から、維持、管理までの費用の総額です。イニシャルコストとランニングコストに分類できます。

(A) 業務システムの開発に関わる費用の総額

これは誤りです。イニシャルコストのみです。

(B) システム導入から運用及び維持・管理までを含めた費用の総額

これは正しいです。イニシャルコストとランニングコストの両方を含んでいます。

(C) システム導入時の費用の総額

これは誤りです。イニシャルコストのみです。

(D) 通信・ネットワークに関わるシステムの運用費用の総額

これは誤りです。ランニングコストのみです。