
今回の基本情報対策は、ソフトウェアとハードウェアです。今回は3回目です。テストツールやメモリに関する問題、CGアニメーションに関する問題を選んでいます。CG関係の問題はたまに出題される程度ですが、知っておいて損はないと思います。
問題 1
静的テストツールの機能に分類されるものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年春期 午前問19)
(A) ソースコードを解析して,プログラムの誤りを検出する。
(B) テスト対象モジュールに必要なドライバ又はスタブを生成する。
(C) テストによって実行した経路から網羅度を算出する。
(D) プログラムの特定の経路をテストするためのデータを生成する。
正解は A。
静的テストツールとは、構文チェッカのように、対象プログラムを実行せずに検証するツール類です。
静的テストツール
(プログラムを実行せずに検証)
構文チェッカ、コードオーディタ
動的テストツール
(プログラムを実行して検証)
インスペクタ、カバレッジモニタ
テスト環境設定ツール
テストベッド、テストデータ生成
(A) ソースコードを解析して,プログラムの誤りを検出する。
これは正しいです。静的テストツールである、構文チェッカの説明です。
(B) テスト対象モジュールに必要なドライバ又はスタブを生成する。
これは誤りです。テスト環境設定ツールである、テストベッドツールの説明です。
(C) テストによって実行した経路から網羅度を算出する。
これは誤りです。動的テストツールである、カバレッジモニタの説明です。
(D) プログラムの特定の経路をテストするためのデータを生成する。
これは誤りです。テスト環境設定ツールである、テストデータ生成ツールの説明です。
問題 2
メモリセルにフリップフロップ回路を利用したものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年春期 午前問20)
(A) DRAM
(B) EEPROM
(C) SDRAM
(D) SRAM
正解は D。
フリップフロップ回路とは、0と1の2つの状態を持つ電子回路で、外部からの信号により状態を切り替えることができます。
(A) DRAM
これは誤りです。DRAMは、コンデンサに電荷を蓄えるタイプのメモリで、主記憶装置として使用されます。
(B) EEPROM
これは誤りです。EEPROMは、不揮発メモリの一種で、電気的にデータを消去・書き込みできます。
(C) SDRAM
これは誤りです。SDRAMは、同期型DRAMとも呼ばれ、クロックに同期して動作するDRAMです。
(D) SRAM
これは正しいです。SRAMは、フリップフロップを利用したメモリで、キャッシュメモリとして使用されます。
問題 3
フラッシュメモリに関する記述として,適切なものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年春期 午前問21)
(A) 高速に書換えができ,CPUのキャッシュメモリなどに用いられる。
(B) 紫外線で全内容の消去ができる。
(C) 周期的にデータの再書込みが必要である。
(D) ブロック単位で電気的に内容の消去ができる。
正解は D。
フラッシュメモリは、不揮発性のメモリで、ブロック単位でのデータの消去・書き込みができます。
プログラマブルROM
(A) 高速に書換えができ,CPUのキャッシュメモリなどに用いられる。
これは誤りです。SRAMの説明です。
(B) 紫外線で全内容の消去ができる。
これは誤りです。UV-EPROMの説明です。データの消去に紫外線を使用します。
(C) 周期的にデータの再書込みが必要である。
これは誤りです。DRAMの説明です。リフレッシュ操作が必要になります。
(D) ブロック単位で電気的に内容の消去ができる。
これは正しいです。
問題 4
ヒューマンインタフェースの機能のうち,定型的な作業を頻繁に行う利用者の操作数を少なくする目的で用いるものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年春期 午前問23)
(A) 一連のコマンドをひとまとめにしたマクロ機能
(B) 最後の画面でまとめて入力エラーを表示する機能
(C) 全工程のうち,現在どこまで進んでいるかを表示する機能
(D) 操作を誤ったときに前の状態に戻すことができる機能
正解は A。
マクロ機能は、ソフトウェアでよく使用する操作をひとまとめにして登録しておき、後で簡単に呼び出すことのできる機能です。
(A) 一連のコマンドをひとまとめにしたマクロ機能
これは正しいです。
(B) 最後の画面でまとめて入力エラーを表示する機能
これは誤りです。エラーの一括表示は、操作数を少なくする目的では利用されません。
(C) 全工程のうち,現在どこまで進んでいるかを表示する機能
これは誤りです。工程の進捗状況表示は、操作数を少なくする目的では利用されません。
(D) 操作を誤ったときに前の状態に戻すことができる機能
これは誤りです。前の状態に戻す機能は、操作数を少なくする目的では利用されません。
問題 5
アニメーションの作成過程で,センサやビデオカメラなどを用いて人間や動物の自然な動きを取り込む技法はどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年春期 午前問24)
(A) キーフレーム法
(B) ピクセルシェーダ
(C) モーションキャプチャ
(D) モーフィング
正解は C。
モーションキャプチャとは、センサーを付けた人間の動きを測定して、コンピュータに取り込むことです。
(A) キーフレーム法
これは誤りです。キーフレーム法は、物体の形や位置をフレームとして定義し、フレーム間を補完するアニメーション技法です。
(B) ピクセルシェーダ
これは誤りです。ピクセルシェーダは、3DCGにおいて、光源や陰影の処理を、画像のピクセル単位で処理する方式です。
(C) モーションキャプチャ
これは正しいです。
(D) モーフィング
これは誤りです。モーフィングは、ある形状から別の形状への変化を、中間の画像を生成して見せる方法です。