
今回の基本情報対策は、引き続きソフトウェアとハードウェアです。ファイルのパスに関する問題や、オープンソースに関する問題を選びました。ファイルの居場所を問う問題はよく見かけるので、慣れておくようにしましょう。
問題 1
ファイルシステムの絶対パス名を説明したものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年秋季 午前問19)
(A) あるディレクトリから対象ファイルに至る幾つかのパス名のうち,最短のパス名
(B) カレントディレクトリから対象ファイルに至るパス名
(C) ホームディレクトリから対象ファイルに至るパス名
(D) ルートディレクトリから対象ファイルに至るパス名
正解は D。
絶対パスとは、ファイルの場所を特定するために、ルートディレクトリから対象のファイルまでの道筋を示すものです。
絶対パスと相対パスの例
(A) あるディレクトリから対象ファイルに至る幾つかのパス名のうち,最短のパス名
これは誤りです。絶対パスや相対パスの説明には当たりません。
(B) カレントディレクトリから対象ファイルに至るパス名
これは誤りです。相対パスの説明です。
(C) ホームディレクトリから対象ファイルに至るパス名
これは誤りです。これは、ホームディレクトリからの相対パスの意味になります。
(D) ルートディレクトリから対象ファイルに至るパス名
これは正しいです。絶対パスの説明です。
問題 2
オープンソースライセンスにおいて,"著作権を保持したまま,プログラムの複製や改変,再配布を制限せず,そのプログラムから派生した二次著作物(派生物)には,オリジナルと同じ配布条件を適用する"とした考え方はどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年秋季 午前問20)
(A) BSDライセンス
(B) コピーライト
(C) コピーレフト
(D) デュアルライセンス
正解は C。
コピーレフトとは、著作物の改変や複製を認める一方で、ソースコードの公開を含め、元と同一の配布条件を義務付けるライセンスです。
(A) BSDライセンス
これは誤りです。BSDライセンスは、著作物の改変や複製を認められますが、ソースコードの公開が義務はありません。
(B) コピーライト
これは誤りです。コピーライトは、著作権や複製権の意味です。
(C) コピーレフト
これは正しいです。
(D) デュアルライセンス
これは誤りです。デュアルライセンスは、複数のライセンスを用意して、自由に選択できるようにした形態です。
問題 3
二つの安定状態をもつ順序回路はどれか。 (基本情報技術者試験 平成26年秋季 午前問22)
(A) NANDゲート
(B) 加算器
(C) コンデンサ
(D) フリップフロップ
正解は D。
フリップフロップ回路とは、0と1の2つの状態を持つ電子回路で、外部からの信号により状態を切り替えることができます。
(A) NANDゲート
これは誤りです。NANDゲートは、ANDゲートとNOTゲート組み合わせた、否定論理積を実現するための論理回路です。
(B) 加算器
これは誤りです。加算器は、2進数の1桁の加算を行う回路です。
(C) コンデンサ
これは誤りです。コンデンサは、電荷を蓄えることのできる部品です。
(D) フリップフロップ
これは正しいです。フリップフロップは高速で処理できるため、SRAMで使用されます。