基本情報対策 ソフトウェア・ハードウェア (5)

今回の基本情報対策は、ソフトウェアとハードウェアです。5回目になります。スプーリングや仮想記憶、メモリに関する問題のほか、CGに関する問題を選びました。スプーリングは、仕組みを理解することと、どんなハードウェアで利用されているかを、押さえておきましょう

問題 1

スプーリングの説明として,適切なものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問17)

(A) キーボードからの入力データを主記憶のキューに一旦保存しておく。

(B) システムに投入されたジョブの実行順序を,その特性や優先順位に応じて決定する。

(C) 通信データを直接通信相手に送らず,あらかじめ登録しておいた代理に送る。

(D) プリンタなどの低速な装置への出力データを一旦高速な磁気ディスクに格納しておき,その後に目的の装置に出力する。

正解は D


スプーリングとは、データ転送を、高速な補助記憶装置(磁気ディスクなど)を経由して行うことです。

(A) キーボードからの入力データを主記憶のキューに一旦保存しておく。

これは誤りです。メッセージキューの説明です。

(B) システムに投入されたジョブの実行順序を,その特性や優先順位に応じて決定する。

これは誤りです。タスク管理の説明です。

(C) 通信データを直接通信相手に送らず,あらかじめ登録しておいた代理に送る。

これは誤りです。プロキシ(プロキシサーバー)の説明です。

(D) プリンタなどの低速な装置への出力データを一旦高速な磁気ディスクに格納しておき,その後に目的の装置に出力する。

これは正しいです。スプーリングの説明です。プリンタはスプーリングを利用する代表的な装置です。

問題 2

仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて処理の多重度を増やしたところ,ページイン,ページアウトが多発して,システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問18)

(A) オーバレイ

(B) スラッシング

(C) メモリコンパクション

(D) ロールアウト

正解は B


スラッシングとは、ページング処理が多発して、処理能力が落ちる現象のことです。主記憶の空きに対して、処理が多くなると発生しやすくなります。

(A) オーバレイ

これは誤りです。オーバレイは、主記憶よりも大きなプログラムを実行するための方法です。

(B) スラッシング

これは正しいです。

(C) メモリコンパクション

これは誤りです。メモリコンパクションは、主記憶上の空き領域の断片化を解消するための方法です。

(D) ロールアウト

これは誤りです。ロールアウトは、主記憶を空けるために、データを補助記憶装置に退避させるための方法です。

問題 3

SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問22)

(A) 主にキャッシュメモリとして使用される。

(B) データを保持するためのリフレッシュ又はアクセス動作が不要である。

(C) メモリセル構成が単純なので,ビット当たりの単価が安くなる。

(D) メモリセルにフリップフロップを用いてデータを保存する。

正解は C


DRAMは、コンデンサに電荷を蓄えることによって、1ビットを表現するもので、主記憶装置として使用されます。

(A) 主にキャッシュメモリとして使用される。

これは誤りです。DRAMは低速なため、キャッシュメモリには向いていません。SRAMが使用されます。

(B) データを保持するためのリフレッシュ又はアクセス動作が不要である。

これは誤りです。DRAMはリフレッシュが必要です。

(C) メモリセル構成が単純なので,ビット当たりの単価が安くなる。

これは正しいです。

(D) メモリセルにフリップフロップを用いてデータを保存する。

これは誤りです。フリップフロップはSRAMで使用されます。

問題 4

ビットマップフォントよりも,アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問24)

(A) 英数字だけでなく,漢字も表示する。

(B) 各文字の幅を一定にして表示する。

(C) 画面上にできるだけ高速に表示する。

(D) 文字を任意の倍率で拡大して表示する。

正解は D


ビットマップフォントは、ドット(点)で作られた文字です。アウトラインフォントは、直線や曲線で作られた文字です。

(A) 英数字だけでなく,漢字も表示する。

これは誤りです。アウトラインフォントに限った話ではありません。

(B) 各文字の幅を一定にして表示する。

これは誤りです。固定幅/可変幅は両方のフォントで実現できます。

(C) 画面上にできるだけ高速に表示する。

これは誤りです。ビットマップフォントの利用が適しています。

(D) 文字を任意の倍率で拡大して表示する。

これは正しいです。

問題 5

テクスチャマッピングを説明したものはどれか。 (基本情報技術者試験 平成27年春期 午前問25)

(A) 光源からの反射や屈折,透過を計算し描画していく。

(B) 光源と物体の形状などに基づいて,表示するときに陰影をつける。

(C) 表示画面からはみ出す箇所をあらかじめ見つけ,表示対象から外す。

(D) 物体の表面に画像を貼り付けることによって,表面の質感を表現する。

正解は D


テクスチャマッピングとは、3DのCGにおいて、物体の表面に画像を貼り付けることで、質感を得る方法のことです。

(A) 光源からの反射や屈折,透過を計算し描画していく。

これは誤りです。レイトレーシングの説明です。

(B) 光源と物体の形状などに基づいて,表示するときに陰影をつける。

これは誤りです。シェーディングの説明です。

(C) 表示画面からはみ出す箇所をあらかじめ見つけ,表示対象から外す。

これは誤りです。クリッピングの説明です。

(D) 物体の表面に画像を貼り付けることによって,表面の質感を表現する。

これは正しいです。